孤独姫




「この花は舞里が」


「そうだと思います」


そう答えたのは
慎哉の女だった


「まだこのあたりにいるかなー」


「俺少し見てくる」


そういうと
遥と樹壱は
公園を出て
周りを探しに向かった


「……もう遅いと思います」


こいつ……



まだ何か知ってんのか

慎哉も

気づいてはいるようだが
聞かない



「誰もいなかったよー…」


「こっちもだ」


やはり、か


「1度戻るぞ」


「…、あ、あの」


「なんだ」


何か決めたような目
俺その女に視線を向けると


そいつはこういったんだ














「舞里を救ってくれますか」

















樹音said終









< 145 / 165 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop