孤独姫
「この花は舞里が」
「そうだと思います」
そう答えたのは
慎哉の女だった
「まだこのあたりにいるかなー」
「俺少し見てくる」
そういうと
遥と樹壱は
公園を出て
周りを探しに向かった
「……もう遅いと思います」
こいつ……
まだ何か知ってんのか
慎哉も
気づいてはいるようだが
聞かない
「誰もいなかったよー…」
「こっちもだ」
やはり、か
「1度戻るぞ」
「…、あ、あの」
「なんだ」
何か決めたような目
俺その女に視線を向けると
そいつはこういったんだ
「舞里を救ってくれますか」
樹音said終