孤独姫







ずっと悩んでた

…このままでいいのか


このままだ待てることが
本当に正しいのか


でもそれは違ったんだ
私が黙っていたら
何も解決しないんだって


このままだと
もう一生舞里に会えないかもしれない



それなら、




……嫌われた方がましだ





そう思い私は、




『舞里を救ってくれますか』




といったんだ


総長さんはもちろん
慎くんたちも驚いた顔をした


でもそれはすぐに切り替わって
私を見た





「当たり前だ」


「今更ですよね」


「当たり前だよねー」


「だよな」




……この人たちなら

















「私が知っていることを話します」












そう言うと







倉庫ではなく
この公園から割と近いという
総長さんの実家へと向かうことになった









「では、話してくれるかい」


「はい」


総長さんの両親は
ヤクザだったのか…


だからなのか
少し威圧感のある親父さんだなー



「私が今からお話するのは、舞里と初めて出会ったときのことです」



「あぁ」


出会う前のことは
あんまり舞里から
聞いたことがないから
あんまりわかんないけど


もしかしら役立つことがあるかもしれない


それに、
私も少し気になっていることがあるんだ…




「私と舞里が初めて出会ったのは中学3年の夏休みなんだ」


「、それって……」


「うん、慎くんと別れてすぐくらいだったかな」










< 146 / 165 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop