孤独姫



宗太が
指した先には

明らかに舞里とは
真逆の雰囲気の女


「声かけますか」


「そうだね」


その会話をした後
すぐに宗太が女の方に向かっていった


「あの、少しいいですか」


「はひ、…なんでしょう」


俺らが怖かったのか
声をかけると思わなかったのか
その女は驚いた顔をした


「俺のこと見おぼえありますんか」


「どこかでお会いしまっ……、、あぁーーー!!!」


女は思い出したかのように
大声を上げた


「舞里と一緒にいた人」


「当たりだな」


宗太の記憶は正しかったようだな


「少しお時間いいですか」


廉がそう聞くと
女は頷き
校舎の方に向かって歩き出した

俺らはそれを見て
黙って付いて行くことにした









女に付いて行くと
付いた場所は


「……生徒会室」


そう書いてある部屋だった


「どうぞ」


さっきの驚いたような顔
おびえたような顔とは違って

なにか決心をしたような顔をしていた


「まず、自己紹介しましょうか」


宗太がそう言うと
俺たちは順に名前を名乗った




「私は小早川 夢里、、、


















舞里の妹です」









燐夜said終



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