孤独姫



生徒会室に案内されて
少し話を聞いたが


この話は
じゅんさんたちもいた方がいいと思い


倉庫に連れていくか
じゅんさんたちに来てもらうのか
ということを考えていた


廉夜たちの方に視線を向けると
どうやら考えは同じようだ


「場所を移動しないか」


俺がそう言うと
廉夜たちは
続くように言った


「僕もそう思う」


「俺らより総長たちに話してほしいしな」


俺らがそう言うと
燐夜も真希も理解したようで
同意をしてくれた


あとは
…夢里さんの同意だけだ


「どこに移動するんですか」


「たまり場です」


「えっ、……えぇええええ!!!」


急に大声を上げた夢里さん
どうやら俺らの族のことは知っているようだ
確かに有名な族ではあるが
まさか、一般のお嬢様が知っているとはな


「た、たまり場って倉庫のことですよね」


「そうです」


「もしかして、楓雅……ですか」


「あぁ」


族の名前も知っていたのか
…なにかかかわりを持っているのか


「一緒に来てくれないか」


そうもう一度聞くと
渋るような顔をした


「舞里さんのためなんだ」


「、分かりました」


少し強く言い過ぎたかな…
そう思ったが
今回ばかりはしょうがないとも思った


俺たちはその後
倉庫へと向かって走った







宗太said終



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