孤独姫
「お前、あんなところで何してた」
イケメンがそう口にした
私に聞いているのだろうが
基本そんなに話さない私は
説明なんてする気はなかった…
「質問を変える、名前は」
「……まり」
「漢字は」
「……舞う里」
「舞里(まり)、か」
私は頷いた
いつまでもここにいるわけにはいかにと思い
起き上がろうとしたが
「まだ寝てろ」
そう言われ
なぜだ、と聞こうとしたが
「熱…お前熱あるから」
言われてみると、いつもより体がだるいかも
体は熱いし…
熱出ちゃったのか
………なおさら迷惑をかけるわけにはいかないからな
「……大丈夫」
「んなわけないだろ、後でまた来るからそれまで寝てろ」
しんどくなってきた…
その時までいてもいいかな
少し眠たくなってきた
そう思っているうちに瞼が閉じていった