孤独姫
第2章
「舞里さん、どこに買い物に行くんですか」
「……さぁ」
「さぁ…って」
私は倉庫を出て買い物のために
近くにあるという
ショッピングモールを目指して歩いている
車出せと言われたが
断った…
私のために出すなんて
運転する人がかわいそうでしょ?
「舞里さん、何を買いに行くんですか」
「……服」
「生活に必要なものってことですね」
ちなみにさっきからずっと話しかけてくるのは
下っ端の中で1番強いらしい
神目宗大(こうめそうた)
私の護衛らしい
「……敬語やめて」
「いや、それは無理っすよ」
「……やめて」
「俺、総長たちに怒られますからー」
「……私がいいって言ってるからいいの」
「…わかったよ」
諦めたのかな…
とにかく敬語で話されるのは
……好きじゃない
「でも、2人の時だけだからね」
「……それでもいい」