孤独姫
第2章


「舞里さん、どこに買い物に行くんですか」


「……さぁ」


「さぁ…って」


私は倉庫を出て買い物のために
近くにあるという
ショッピングモールを目指して歩いている

車出せと言われたが
断った…


私のために出すなんて
運転する人がかわいそうでしょ?


「舞里さん、何を買いに行くんですか」


「……服」


「生活に必要なものってことですね」


ちなみにさっきからずっと話しかけてくるのは

下っ端の中で1番強いらしい
神目宗大(こうめそうた)

私の護衛らしい


「……敬語やめて」


「いや、それは無理っすよ」


「……やめて」


「俺、総長たちに怒られますからー」


「……私がいいって言ってるからいいの」


「…わかったよ」


諦めたのかな…
とにかく敬語で話されるのは
……好きじゃない


「でも、2人の時だけだからね」


「……それでもいい」


< 35 / 165 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop