孤独姫
疲れた…
まさかこんなに
連れまわされるなんて
来たことはなかったけど
テレビとかで見たことはあった
…こんなに疲れるところだったのか
楽しいのは楽しいが
遥に連れまわされたおかげで
少し気分が悪くなってきたな
「舞里ちゃん、次はねー」
「遥、少し休憩入れろ」
「えー…、分かったよー」
そう言うと
遥は食べ物のありそうな方へと
向かっていった
「大丈夫か」
「……ありがと」
「少し座ってろ」
慎哉は
遥のお守りとして
遥についていった
「……楽しいね」
「あぁ」
樹音とゆっくり話すのは
久し振りかな
大樹さんたちと話してから
樹音たちは
私に隠れて何か調べてた
…きっと私のことだろう
それに、
樹音の呟いた
のあ、っていう人が気になって
樹音を避けてしまっていた
「舞里」
1人の世界に入っていると
樹音に呼ばれた
「今は聞かない、だからいつか話せよ」
…優しいな
みんなが私の様子に気が付いているのは
途中でわかった
けど、みんなに話すつもりはない
巻き込みたくない
ケガをしてほしくない
「……肯定はできない」