孤独姫


遊園地に
双子の子供たち


今日は新しいものに
いっぱい出会うな


夕方になり
双子たちが眠くなりだしたので
帰ることにした


と言っても
倉庫に、なんだけどね



「静かになりましたね」


「あぁ」


車に乗って少しすると
双子たちは眠ってしまった
そして遥も疲れたのか
眠ってしまった


「……今日はありがと」


「ん、なにがだ」


「……わがまま聞いてくれて」


皆と遊びたい


なんて私のわがままだった
なのに
皆は叶えてくれた


「舞里ちゃん、今日は楽しかったですか」


「……楽しかった」


「なら、よかったです」


「舞里、お前も疲れただろう」


「……すこしね」


「着いたら起こしてやるから」


私は眠気に
負けないように
樹音たちと話していたが


樹音の一言で
私は安心したのか
一気に眠気が襲って来た


「……ぁり、、、と」


聞こえたかどうかは
分からなかったが


視界が真っ暗になる前に
樹音たちが笑ったのが
見えた気がした




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