孤独姫


「じゅん」

みんなが眠ってしまったタイミングで
僕はじゅんに話をかけた


「どうした」


最近ずっと悩んでた
でも、遥や樹壱の
満足そうな顔を見たら


もしかしたら僕も
って考えちゃったんだ


「舞里ちゃんに話そうと思う」


「大丈夫なのか」


「この子は大丈夫な気がするんだ」


「好きにすればいい」


じゅんは
あの出来事を話してから
僕を支えてくれた


遥や樹壱にも
もちろん支えられたが


1番はじゅんだった


だから、
じゅんが信じた
舞里ちゃんを信じたい


「戻ったら僕に時間をください」


「あぁ」


その会話を最後に
車の中は静かになった、、




 慎哉said終


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