* allergenic *
「何でそんなに離れてんだよ?こっち来いよ…」

優那が必要以上に 俺から離れて警戒している。

そりゃそうだな…あいつ 男性恐怖症だもんな。今まで部屋に男がいた経験なんてないはずだし…俺やり過ぎたか?

「あの清水課長。本当にここに泊まるんですか?」

また清水課長って言うか。全くだめな優那…

「おい 俺は誰だ?」

「///碧斗」

「ん、優那ここに座れ。ペナルティ忘れてないか?」

あ~楽しい。真っ赤になっちゃって…ソファーの俺の横にちょこんと座る優那

ぐいと優那を抱き寄せて 強引に俺の膝に乗せる

「///きゃっ」

スッポリと優那を抱き締める。あ~優那の匂い…癒されるわ…石鹸の匂い?シャンプーなのか?花の香りがする…

「優那、俺にこうやって抱き締められんの嫌か?」

もしかして、俺がしてる事ってセクハラか?ちょっと確認しておきたい

「///私…今まで男の人の側にいる事がなかったんで、比べるとか出来ないですが…嫌じゃないです。」

そっか…安心した

「だけど不思議です。初め気絶していたのに、今は密着してても大丈夫な事が…碧斗だけどうして何でしょうか?」

「気持ちの症状は沢山あるんです。ドキドキしたり、体がカァ~と熱くなったり。だけど ぶつぶつや腫れが全く出ないのは 私的に凄く嬉しいです…」

///それ俺だけお前に触れてもOKって事か?告白紛いな発言の天然タラシな優那にノックアウト…

経験したことのない感情に 俺の理性は崩壊しそうだ…どうしてくれんだよ?

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