* allergenic *
清水課長の車で 少しドライブをする。そう言えば 今朝もこの車に乗せてもらったけど、助手席に乗っていてもいいの?

「私 何気に助手席乗ってますけど 清水課長は 彼女さんいらっしゃいますよね…」

「優那、俺課長って呼ばれんの嫌だ。それと、彼女は随分といないから…」

「碧斗 モテるのに彼女さんいないんですか?」

「だから この前言っただろ?優那 俺の彼女になれって!」

「///だから 嫌です。って返事したじゃないですか…」

「そうだったな…どうしたら彼女になってくれんだ?」

え、どうしたら?わかんない。でも 今のままの清水課長とは 恋人になりたくない私がいる。だけど 何故かはわからない

「//私がわからないから 今は無理です」

「そっか長期戦になるな…他のやつらに 奪われないようにしないとだな…」

車は ちょっと森の中にある、童話に出てくるような 可愛いお店の前に止まる。

「あの 碧斗は心は女子ですか?」

「はぁ?そんな訳ないだろ?」

「だって この前も可愛いカフェに行きましたし、今日の店だって お菓子の家みたいに 甘い外観じゃないですか?」

「仕方ないだろ?兄夫婦の店なんだよ。俺の趣味じゃない。…けど味が最高に旨いから つい来てしまうんだよ」

「お兄さん夫婦?碧斗は弟なんですね…お兄さんの店に 私お邪魔して大丈夫なんでしょうか?」

「ああ問題ない。むしろ喜ばれるから…」

え?どういう事なんだろ?いつも ストレートには伝わらない清水課長の話に 頭を捻りながら 店の中に入って行った
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