* allergenic *
碧斗さんが いつも食べている料理とは イタリアの家庭料理みたいだ。

サラダも普通のドレッシングじゃない。アボガトとトマトのドレッシング。すごくサッパリしていながら コクがある絶妙なテイスト。

「///碧斗 あの美味し過ぎて死にそうです…」

「おいおい、ここで死ぬなよ。後で何言われるか…」

フフ…

「碧斗は お兄さんと仲良しなんですね…羨ましいです。私は一人っ子なので 兄弟って憧れます。だから奈月さんが仲良くして下さり、姉がいたらこんな感じなのかな?って想像したりします」

「あいつは姉じゃないぞ。お前さぁ、もう少し危機管理持った方がいいぞ。男女共に お前狙われ易いからな…」

えっ…それってどういう事?

「要するに お前は男にも女にもモテるんだよ。気を付けろ。二人きりには絶対なるなって 俺が言うかって?ハハ…」

「そんな訳ない。小さい頃から 何故か私だけ 特にイジメられてたし。嫌われてるの間違いじゃないですか?」

「それは、男子はお前の気を引きたいだけ、女子はお前が構われてるから 妬みだろ? 人より可愛いのは 厄介だな…」

嘘、可愛い?そうなの?私はずっと嫌われてると思ってた。じゃあ顔を上げて生活しても許されるの?

「碧斗 ありがとうございます。今まで 女子っぽい事は全部諦めてたから…私変わる。変わりたいです。明日から 努力する事にします…」

次々に出てくる料理は 味は勿論 見た目にも美しい。食べるのが勿体ないくらい だけど 全て美味しく頂いた

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