* allergenic *
はぁ…今日も1日 外出やら会議でフロアにいる時間がなくて 俺限界…

今までは これが普通の日常だったはず…

1日に数十分や一時間、優那と話す時間が欲しい…俺完全におかしいだろ…

席に戻ると優那は帰ったのが 机の上が 綺麗に片付けられている

あ~ぁ 優那に会いたい…
///バカか?俺何考えてる?

「清水お疲れ…何死んだ顔して?」

「俺今日は帰るわ…とてもじゃないけど、気力がない…お疲れ…」

ジャケットを羽織り フロアを出る。コツコツ…数歩歩いて 直ぐに早足になる…

エレベーターを使いエントランスに向かう

「///清水課長、お疲れ様です…」

すれ違う社員に声を掛けられるが、俺は相手が誰だか知らない。だけど必ず 名前を呼ばれるのは何でだ?

良くも知らない人に 気軽に声を掛けれるもんだと感心する。俺は人嫌い いや女嫌いだった…ついこの前までは そうだったのに、今は例外な女の登場で、今日も俺は心乱されている…

今だってほら 想定外の行動をしている。車に乗り 向かう先は…2つ先の駅方向…しかも 向かってるだけで、顔が緩むとか俺相当痛いな…

あれ?あの後ろ姿は…優那と神谷?何で神谷と一緒に帰ってんだよ?行きも一緒とかムカつく…

ざわざわした気持ちを押さえて 優那のマンションに先回りして、駐車場に車を停めた

優那のマンション前まで 神谷は見送り マンションの向こうに向かう。あれアイツ駅に向かわないのか?

あっ、優那がエントランスに入って行く…俺は慌てて、優那を呼び止めた

「何勝手に帰ってんだよ?」

びっくりしている優那も また可愛い…

「碧斗…お疲れ様です」

「違うだろ?こういう時は お帰りなさいだろ?」

「///へっ!それは…ちょっと違うかな…まるで恋人か夫婦みたいな挨拶だと…」

「違わない。優那言ってよ俺に…」

「お帰りなさい、碧斗」

これはかなり癒されるな…

「ただいま、優那」

「///」

真っ赤な優那…俺と同じ気持ちか?

「優那の部屋で疲れたから休ませてくれ…」

「はい」

はいだと本来なら不正解なのに…可愛いやつめ…

「早くオートロック開けろ…部屋に早く行きたい…」

急かす様に 優那に命令して、エレベーターに乗り込む…

部屋の玄関前に来て 優那が鍵を開ける…
扉が閉まるか閉まらないタイミングで 俺は優那を抱き締めていた

もう優那不足で息さえ苦しくて どうしょうもない位の衝動が俺を支配している。

優那を目の前に その感情を押さえる事は出来やしなかった…
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