好きになっちゃったら仕方ないじゃん。


え……
忘れてた
って顔しないでよ。

「柏木(カシワギ)くんが探してたよ?」

探してたって、でも、学校絶対別なはず……

「てゆーか、奏汰(ソウタ)と別れたのかよ?」

まってまって、話が見えないし、秀夏がびっくりしてるし。

「そうちゃん、ここにいるの?
まぁ、別れたって感じかな……」

思い出したくなかった。
私とそうちゃんが別れたのはね、お互い冷めたからじゃないから。

「は?
お前、入学式覚えてないのかよ?」

「あ、こいつ、入学式寝てたから、しらないよね。
ね、彩菜。」

え?
入学式?

ってゆーよりも

「夢叶!
余計な事は言わないでよね!
まさか、音楽科にいるってこと?」

まさかね、だって、私達、行く高校教えなかったもん。

「そーだよ。
柏木くんと昨日の帰り会って、3人で帰ったから。
まぁ、お昼休みにでも、行ってあげて?
それじゃ、うちら教室戻るから。」

そう言って、ななと翔ちゃんは出ていった。


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