好きになっちゃったら仕方ないじゃん。
とりあえず、そうちゃんにメールしなきゃ。
To 柏木 奏汰
久しぶり。
そうちゃん、お昼休みに教室に行くからまってて下さい。
――――――――――――――――――――
「ちょっと!どーゆことよ?
彼氏いた事なんて話聞いてないんだけど?
説明してよ!」
あーあ。
秀夏怒られちゃった。
「話すから、落ち着いて。
彼氏いた事、黙ってた事はごめんね。
中1の3月から付き合ってたのね。
別れたのは卒業式の日で、お互い夢叶えるため
って事で別れた。
詳しい事はまた今度でいい?」
うちが別の高校に行けば、こんな思いしないですんだ?
学校が一緒なんて辛すぎるよ。
「そっか。
1つ聞いていい?」
「ん?」
「彩菜の夢って、ほんとにトップモデルになる事?」
はっきり言わなきゃ。
うちは、トップモデルになりたいわけじゃない。
「違う。
今はもうなにも思わない。
高校3年間はモデルは続けるつもりだよ。」
それには、近くにいた夢叶も驚いたらしく……
「は?!
そしたら、なんでここにいるんだよ?!」
「それは何も言えない。
言いたくない。」
そう言って教室を出る。