好きになっちゃったら仕方ないじゃん。


「いいよ。
それより、何があったのか教えてくれないか?」

話さなきゃ。

「うん。
朝ね、ななと翔ちゃんが来たの。
『そうちゃんが探してた』って。
それでね、私たち、別れたじゃん?
その事をね、話して、ななたちは教室に戻ったの。
その後、友達にね、『彩菜の夢はトップモデルになること?』って言われて……
違うよ。
ってゆーたの。
それで、別の人に『なんでここにいるんだよ?』って言われて。
言いたくないって言ってさ、そうちゃんのところに行ったの。
正直ね、自分がわからないんだよ。
そうちゃんの教室行ったら、羨ましい気持ちでいっぱいだった。
あの時、諦めなければよかったのかな
って。
もうね、わかんないよ。
何のためにモデルやってるのかも。」

涙出てきちゃった。

「そっかそっか。
今は休むべきじゃん?
息抜きに一緒に演奏しよ?」

そう言ってくれた。

やっぱり、まだそうちゃんの事好きだ。

別れなければよかった。

「ありがとう。」

そうちゃんは、笑顔で

「おう!」

って言って、屋上でお昼を食べた。


「彩菜!!」


なんで、今くるの?

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