好きになっちゃったら仕方ないじゃん。


「さっきはごめんなさい。」

この人もモデルだったかも。

「あぁ。
もう、"あーちゃん" とは呼ばねぇから。
なんて呼べばいいんだ?」

優しい。

「ありがとう。
んー。
そう呼ばなければなんでもいいよ。
私はなんて呼べばいいの?」

っゆーか、名前しらないや。
まぁいいか。

「それなら、彩菜って呼ぶわ。
別に好きに呼んでくれればいいよ。
てか、名前知ってんのか?」

ど、ど、どしよう。。。
名前知ってるかなんて言われても……

「わかった。
ごめんなさい。
知らな、くなかった!
ユキヤさんだよね?!」

でも、本名は……

「まぁ、間違ってないけど、それはモデルの時だけな。
俺は、成田 夢叶 ナリタ ユメト。」

あー、やっぱりか、どっかで見たことあると思ったら……

「んじゃ、夢叶って呼ぶね。
よろしく。」

あんまり男子を名前で呼ぶことはないんだけど、彩菜 って呼ぶからいいよね。

「おう。」


ふー。
朝から疲れた……

「HRはじめるぞー。
俺は、このクラスの担任になった、藤川 千空フジカワ チカラだ。
とりあえず、入学式行く準備しろよー。」

なんとなく、適当な気がする。

けど、楽しそうだからいいか。

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