秘密の恋
皮肉なことにファミレスに
もう着いてしまった。


「…」


私はそれ以上何も聞けず
モヤモヤしたまま店に入った。


少し奥の方に冬馬が座っていた。


「よっ!お・に・い・さ・まっ」


「なんだよ、気持ちわりぃな(笑)
二人、一緒だったんだな」


「すぐそこで会ったの」


皆でメニューを開き
それぞれ食べたいものを注文した。


「それで?話って何?」


注文を住ませ、料理を待ってる時だった。


どうやら、優馬くんの相談事で
今回集まったらしい。


「いや、バイト先でさ
女の子が入ってきたんだけど」


「おっ?」


イヤ。私は嘘でも聞きたくない。


「コクられたんだよ、その子に」


「ヒューヒュー(笑)」


「いや、お兄…それ古いから(笑)」


私は何の反応も出来なかった。
それを冬馬から
変だと思われるかもしれない。


だけど、今の私にはそんな余裕はない。
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