秘密の恋
「…ちゃん………寧々ちゃん!」


私の目の前には優馬くんがいた。


「ど、どうしたの?」


「俺、やっぱり忘れられないんだ…」


わっ、私も!!!


優馬くんが手を伸ばす。


それに掴まろうと私も手を伸ばす。


「ほら、掴んで…」


掴みたくても掴めない。


どんどん遠くなるその距離…。


私はまた彼を失うの?


イヤ………二度目なんて嫌だよ…。


「待って!!!」


バッー………


「寧々…?どうしたの…?」


さっきのは夢だったんだ。
冷や汗までかいて
なんていう夢を見てるんだろう。


やっぱり心の中で
優馬くんを求めてる私がいる。


忘れなきゃって思うほど
彼の存在は大きくなっていく。


もう…こんな思いしたくないよ…。
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