秘密の恋
私は洗い物を終わらせて
温かいお茶を煎れる。
そしてそれを持って
ソファで話している二人のもとへ。


「お茶入ったよー。」


「サンキューな、寧々」


「食後にそんなことまでしてくれるのかよー」


羨ましいと嘆きながら
優馬くんはリビングを出て行った。


「多分トイレだろ。」


と言って、冬馬はキスしてきた。


ズキンッ


まただ。何だろう、この気持ち。
私は冬馬の奥さん。
それなのに悪い事をしている気がする。


「ねぇ、冬馬。」


「ん?どうした?」


「好き。大好き。愛してる」


「変なやつ。知ってるよ。
俺も愛してる。」


私は何かを確かめるかのように
口に出してみた。
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