秘密の恋
外はまだ明るい午後2時。


私はラブホテルにいる。


「寧々ちゃん。
お兄はどうやって
寧々ちゃんを抱いてるの?」



「んっ………あっ…」


ベッドが軋む音と
二人の吐息と私の声が部屋に響く。


私は今日も義弟と身体を重ねる。


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐


私と彼が始めて出会ったのは
彼がまだまだ小さい小学生の時。


今の旦那がまだ彼氏だった頃…
家にお邪魔した時にいた。


「こんにちは」


「ちわっす」


あいさつすると普通に返してくれた。
あー…でも、少しぶっきらぼうだったかな。


「寧々。こっち」


今は旦那である冬馬に手を引かれ
冬馬の部屋に連れられた。


彼、優馬くんとの出会いは
本当にただ挨拶を交わしただけだった。

< 2 / 120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop