秘密の恋
「え…聞いてない。」


「やっぱり(笑)
とりあえず、まだ時間は早いし
この辺ブラつこっか?」


ある意味、デートな気がするのは
私だけでしょうか?


バレるんじゃないかってくらい高鳴る胸。
思わずニヤけそうになる。
バレないように必死で落ち着かせる。


「デート、だね(^ ^)」


「なっ!何言ってんの!」


「お兄から寧々ちゃんを奪った気分~」


「こーら。冗談言わないの」


「寧々ちゃん。」


「なーに?」


「面白いね?」


「そうね(笑)」


彼の言葉、
彼からしたら意味のないことだろうけど
単純な私は喜んだ。
絶対にありえなかった夢が
今、叶おうとしている。
彼の隣を堂々と歩けるという夢ー…
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