秘密の恋
夕食時になるまで
私達はいろんなお店を回った。


「寧々ちゃん、これは!?」


ユニークな雑貨店に入れば
変なお面をつける優馬くん。

私が好きなレディースファッションのお店に入れば
私に似合いそうな服を選んでくれる優馬くん。

その逆なら、これはどう?って
私の意見を聞いてくれる優馬くん。


年下だからだろうか。
冬馬とは違う面白さがある。


「優馬くん。」


「ん?あ、お腹空いた?
そろそろご飯食べに行こっか!」


「…あ、うん!」


いけない。
今、言おうとしてた。
あなたのことが気になってる、って。


優馬くんが遮ってくれて良かった。


「何食おっかなぁ」


「どんなのがあるかなー?」


「牛タン!寧々ちゃん!牛タン食おっ!」


優馬くんの独断で牛タンに決定した(笑)
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