秘密の恋
「ご馳走さまー。旨かったー」


私より少し早く食べ終わった優馬くんは
一人満足そうにお腹を擦っていた。


「遅くてごめんねー」


「俺が早いだけだから、
寧々ちゃんは自分のペースで
食べていいんだよ。
あっ、デザート食おっかな(笑)」


とメニューを広げた。


「え、まだ食べるの?笑」


「お腹と相談中~(笑)」


結局、私が食べ終わるまで
ずっとメニューを見ていた。


もしかして…もしかする?
いやいや、自惚れるな。


「寧々ちゃんはデザートいる?」


「んー…お腹いっぱいだからいらないかな」


「ちぇっ…これ気になったのに」


と指差すのはチーズケーキ。
『濃厚チーズなのにどこかさっぱり。
満腹の食後でもペロリ』
と説明が書いてあった。


「半分にする?」

私がそう提案すると
優馬くんは目を光らせて
ボタンを押して店員を呼んだ。


ただ純粋にデザートが食べたかったんだな。
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