秘密の恋
『次、いつ休みなの?』


『また木…』


ガチャッ…


「まだ寝てないの?」


打ってる途中で冬馬が起きてきた。


私は打つのをやめて
冬馬に気づかれないように
さっきまでのトークを消した。


「優馬と?」


「え?」


冷蔵庫の前で
ペットボトルの水を飲みながら
冬馬は私のスマホを指した。


「あ、うん。
さっき言ってたサプライズの事(笑)」


「ふ~ん。何のサプライズなんだか。
寧々、寝ないの?」


「これ返事したら寝るよ!」


このまま続けてたら
変に思われる。
すでに変に思われてるだろうけど。


『今度の木曜日。
とりあえずもう寝るから
冬馬がいない時にまたLINEする』


私は今のメッセージを消し
冬馬が先に行った寝室へ向かった。
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