秘密の恋
「俺、何すればいい?」


「別に何もしなくていい。
そばにいてくれたらそれでいい。」


私って欲張りだ。


冬馬からも愛してほしいし
優馬くんにはそばにいてほしいなんて
罰当たりもいいとこだ。


「俺は…愛人?」


「愛人って………言い方(笑)
でも、正直な話、優馬くんは
私のこと何とも思ってないでしょ?」


「まぁねー…
でも、好きって言われたら
気になっちゃうじゃん?」


「何それ(笑)」


「まぁ…とりあえず、さ
俺、寧々ちゃんのそばにいる。」


私はありがとう、と言いながら立ち上がり
キッチンにある急須を手に取り
自分のコップにお茶を注ぐ。
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