秘密の恋
「あ、そうだ。
優馬がうちに来るから」


「いつ?晩ご飯食べに来るの?」


「いや、泊まりに。明日から一週間」


冬馬はトイレへと消えていく。


新婚夫婦の家に泊まりに来る?
しかも明日から一週間なんて…。
なんて言えなかった。


「分かった。お布団でも大丈夫かなぁ?」


私はトイレへと消えていった冬馬に
ドアの外から話しかける。


「いいんじゃねーの?」


そう言いながら
冬馬がトイレから出てきた。


「あ、夜ご飯!もう少しで出来るよー」


「今日は何?」


「私の大好きなハンバーグー♪えへへ」


なんて当たり前の会話をしていたら
冬馬の電話が鳴った。


「はい。お疲れ様です。………あ、はい」


仕事の電話かな?


「分かりました。すぐに戻ります」


え?戻るって会社に?
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