秘密の恋
「「いただきまーす」」


「どうぞ」


兄弟二人の声が揃い
皆で食べ始めた。


旦那がいて彼氏がいて…
神様からすれば
とんでもなく罰当たりなことをしてる。


それでも
新たな幸せを手に入れた気でいた。


「お兄は本当ズルいよなぁ」


なんて言いながら
私の向かいに座ってる優馬くんは
テーブルの下で足をツンツンしてくる。


思わずビックリした私。


「どうした?」


冬馬が聞いてきた。


「あ、うん。優馬くん、ごめんねっ。
足、伸ばしたら当たっちゃった」


「俺もごめん。足長いから(笑)」


上手くフォロー出来たかな?
私のほうがいつも通りが出来てない。


それからも食べ終わるまで
たまに足をツンツンしてくる彼。


ビックリはしないけど
冬馬にバレないか心配で
私は本の少ししか
そのツンツンに応えられなかった。
< 54 / 120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop