秘密の恋
「寧々、ごめん。部下がトラブった。
会社に戻んなきゃ」


「…そうなんだ…。
あ、ハンバーグ、お弁当に詰めるから
夜ご飯に食べて?」


私はすぐに
空きのお弁当箱にハンバーグを詰めた。


「サンキューな」


冬馬は私のおでこにキスをする。


「今日、帰れるか分かんないから
ちゃんと戸締まりして大人しく寝ろよ?」


「はいっ」


いい子だ、と頭を撫でてくれた。
そして、いつものようにキスをする。


「これ以上すると襲いたくなるわ(笑)
じゃ、行ってきます」


「行ってらっしゃーい」


キィ………パタン……


私はその後、一人でご飯を食べて
久しぶりの一人の時間を過ごしていた。


テレビで赤ちゃんの特集がやっているのを
ただただ、ボーっと観ていた。


「赤ちゃん………」
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