秘密の恋
『あ、お姉さん!』


"お姉さん"か…。
優馬くんは"普通"に戻ってるのかな。


「どうかしたの?」


『…うん。今日、家にいる?』


「うん、いるよー。」


『じゃあ、3時くらいに家に行くねー
んじゃ、また後で!』


一応、今日が記念日って分かってるの?


いやいや
期待して何もなかったら落ち込むし
期待するのはやめよう。


だけど、期待せずにはいられなかった。


だって、今まで何もなかったのに
突然電話してきて家に来るって…。


でも、いつもの"寧々ちゃん"じゃなくて
"お姉さん"だったもんな…


頭の中が色んな事でゴチャゴチャしてて
一人で葛藤していた。
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