秘密の恋
「トイレ借りていい?」


「どうぞどうぞ」


私はリビングに戻り
優馬くんがトイレに行っている間に
お湯を沸かした。


「あ…煎茶しかないや…」


また独り言。
最近、独り言が多い。しかも大きい(笑)


カチンッ


お湯が沸いた。


「寧々ちゃん。」


「ん?あ、先にお茶淹れるね」


優馬くんはソファに座った。
私はマグカップを二つ持って
彼の横に行った。


「ごめんね。煎茶しかなくて」


「いや。サンキュー」


二人してフーフーとお茶を冷ましながら
二人一緒にズズズーとお茶を啜る。


「フフ…二人で何やってるんだか(笑)」


思わず笑っちゃった。
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