秘密の恋
次の日、昼頃に冬馬から電話があった。
優馬くんが夕方に家に着くから
よろしく、とのことだった。


冬馬はもうしばらく忙しそうで
帰るのが夜遅くなるらしい。


優馬くんが来たら
暇潰しになるか、そう簡単に考えてた。





ピンポーン…


「お義姉さん!優馬でーす」


「はーい。今開けるねー」


ドアを開けると
キャリーケースを持った優馬くんが
立っていた。


初めて会ったあの日から数年…
ふとあの頃の優馬くんを思い出していた。


「大人になったなぁ…」


「ん?寧々ちゃん?
大人になったって何?」


思っている事が口に出てた。


「あ、ごめんごめん。
どうぞ。お入りください」


「お邪魔しまーす。」


私は簡単に部屋の説明をした。
それと、冬馬の仕事が忙しいこと、
帰ってくるのが夜遅いことを彼に話した。


「じゃー寧々姉さんと二人きり?(笑)」


「冬馬が帰ってくるまではね。
変なことしないでよねー。」


「ヘイヘイ。先にお風呂入っていい?」


「あ、うん。
後でバスタオル持っていくね。」


…冬馬以外の男性と二人きり…
私の悪い癖が出なきゃいいけど。
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