秘密の恋
仕事が終わってスタッフルームで
スマホを確認するとLINEが来ていた。


『今日は遅くなる』


という冬馬からのメッセージ。


それと


『仕事場向かいのカフェにいるね』


という優馬くんからのメッセージ。


冬馬に電話をかける。出るかな?


『はい。』


「仕事中にごめんなさい。
夜ご飯はどうするか聞いておきたくて。」


『外で済ますよ。だから寧々も
俺のことは気にせず好きなもの食べなよ』


「なら、映画でも観て
外でご飯食べようかな」


『うん。それでいいんじゃない?
ごめん。呼ばれたから行くな』


「あ、忙しいのにごめんね。
仕事頑張ってね。」


ああ、とだけ短い返事をした冬馬は
すぐ電話を切った。


私は足早にカフェに向かった。
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