秘密の恋
カラン、カラン…


「いらっしゃいませ。」


「アイスコーヒーを一つ」


「はい。お席までお運びします」


私は変に思われないように辺りを見回し
優馬くんを探す。
彼は店の奥のテーブルに座っていた。


私は彼の席の通路を挟んだ隣の席に座った。


「お待たせいたしました。」


運ばれてきたアイスコーヒーに
一緒に付いてきたミルクと砂糖を入れ
ストローを使ってクルクルかき混ぜた。


「…」


席が離れている私たちは
何も話さなかった。
ただただ、沈黙の時間が流れる。
すると、


「ん¨ん¨っ」


優馬くんが変な咳払いをする。
思わず笑いそうになった(笑)


♪~♪


優馬くんからのLINEだった。


『家でいいんだよね?
迎えに来ちゃったけど(笑)』


私はすぐに返事をする。


『うん、いいよ。
冬馬、今日は帰りが遅いみたい』


優馬くんがスマホを見た。
きっとLINEを読んでるんだ。
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