秘密の恋
「さーて行くかな。」


独り言に見せかけて
私に話しかけている。


私はコーヒーのストローを回して
カランッと音を立てる。


‐はい‐という返事。


優馬くんが店を出て
少しして私も店を出た。


♪~♪~♪


電話が鳴った。優馬くん…(笑)


「どうしたのよ(笑)」


『いや、一人で歩くの寂しくて
せめて声聞いてたら
一緒に歩いてる気になれる気がして(笑)』


考えてることが可愛い。


「家まで電話するの?」


『もちろん(笑)』


家の近くまでずっと離れてたけど
ずっと電話しながら歩いた。


家の近くのコンビニに彼が入った。


『ゴム忘れた(笑)先に帰ってて』


それを言うの?(笑)


私は言われた通りに先に家に帰る。
それから数分後にはインターホンが鳴って
彼が家に着いた。
< 76 / 120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop