秘密の恋
「仕事終わってから眠くて眠くて…
このまま映画観ても
寝そうだったからやめたの!」


私は笑いながら冬馬の質問に答えた。


大丈夫。誤魔化せてる。


そう自分に言い聞かせながら。


「寝るの大好きなくせに
育ってほしいところは育たないな(笑)」


と冬馬が指差したのは私の胸。


「ちょっ!冬馬のバカーっ!!」


大丈夫、大丈夫。
これがいつもの私。いつも通りの自分。


でも、やっぱり罪悪感はある。


何をやっているんだろう、私は。
何度そう考えただろうか。


でも、もう過ちは消せない。


一生、この過ちを
背負っていかなければならない。


あまりにも重すぎる過ちは
これからの私の人生を
どう変えてしまうのだろうか…。
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