秘密の恋
無事に冬馬のおじいさんの誕生日会が終わり
何事もなく日々が過ぎ去っていく。


ただ一つ変わった事といえば
優馬くんの就活が無事に終わり
卒業までの数ヶ月間、バイトをするらしく
前ほど会えなくなったということ。


そんな彼と会えないという寂しさから
私も仕事をより頑張ったところ
店長や他のスタッフに認められ、
出産を機に辞めてしまったスタッフの後任ということで
シフトマネージャーを任された。


そのことは彼には報告してない。


報告したところで既読スルーされるのは
目に見えていた。


もう私だけ。好きな気持ちがあるのは…。


冬馬に報告したら「凄いじゃん!」と
ショートケーキを買ってお祝いしてくれた。


もう私には冬馬だけでいい。


このまま自然に終わってしまえばいい。


そう思うことにした。


けど、神様は意地悪だ。


罪人には罰を与えるんだ。
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