秘密の恋
後ろから聞こえた声の主は
優馬くんだった。


冬馬じゃなくて良かったかも(笑)


「アンタのことよ、バカは」


「アンタ…か。」


寂しそうな顔をする優馬くん。


何なのよ。何でそんな顔するの…
勘違いするからそんな顔しないでよ…


「ていうか、なんで?
私と顔合わせづらいでしょ」


「とりあえず歩こうぜ(笑)」


ファミレスまでもう少しってとこで
立ち話をしている私たち。


「そ、そうね。」


ちょっと待って。
今、私…普通に話せてる?


「最後に…見とこうかなって。
ケジメつけようかなって、思ったんだ。」


彼の言っている意味が分からなかった。


「夫婦二人の仲睦まじい姿を見れば
何か変わると思ったんだ。」
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