私と後輩君との恋は、じれったい。
 うちの学校の購買は安くて美味しいから、とても人気なんだ。だから買えない人も多数いる。


「毎日だと大変だよね。お金大丈夫なの?」

 安倉君はグッと手でポーズをとって言う。

「俺、おこづかい高いんです!」

「ふっ」

 ドヤ顔で言う安倉君に、私は少し吹き出す。


「今日、俺の友達が来るって言ってました!」

「それならいい所見せなきゃだね! 私も、友達来るって言ってたよ」

「それならいい所見せなきゃですね!」

「ふふっ」


 話しながら歩いて、あっという間に図書室。

 もうちょっと、話していたかったな。


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