私と後輩君との恋は、じれったい。
「いっただっきまーす!」


 図書室に着くなり、すぐに座ってサンドイッチを食べ始める安倉君。

 私はその隣に座って、お弁当を開けた。


「うおっ!先輩のお弁当おいしそう!」

「少し分ける?少なそうだし」


 あまりのテンションに私が言うと、安倉君は「いいんですか!?」とあからさまに嬉しそうな顔をした。


「うん、今日はちょっと作りすぎちゃったし」

「いただきます!」


 チラッと安倉君のご飯を見ると、サンドイッチとサラダと、他にもおかずがある。


 それじゃあ食費もかなりかかるよね。


「ん!おいひいれふ!!」

「はは、飲みこんでから言いなよ」


 口では注意したものの、心の中では嬉しい自分がいた。

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