私と後輩君との恋は、じれったい。
「……うん、やっぱり安倉君の方がしっくりくる!」


 少し考えて言った私に、安倉君は「あ、はい…」と肩を落とす。


「じゃー俺、そろそろ行きますね!」

「あ、うん!またね」


 図書室を出ていくトモ君に手を振って、受付の椅子に座った。


「…彩葉先輩」


 ふいに名前を呼ばれ声の方向に振り返ると。


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