私と後輩君との恋は、じれったい。
 理解できない私をおいて、安倉君はどんどん喋り続ける。


「いやなんか静かだし、話考えてたら恋愛が出てきて!でも俺好きな人いないし、先輩がもしいたら色々聞こうかなーって思ったんですけど、いないんじゃ意味ないですね!」


 そう言って安倉君は笑う。

 つられて私もぎこちなくだけど笑顔を作った。



「あ、そろそろ昼休み終わりますね。戻りましょー!」


 パソコンの電源を落とし何か忘れ物がないかチェックして、私たちは図書室を出た。

< 35 / 51 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop