ハナミズキ

颯馬side

壁を叩いて出ていった萌梨



「あいつどうしたんだろうな」


他のフェローからはそんな声ばかりだった



「藍澤」



あ、黒田先生か




「はい」



「本当にあいつは30分で吹っ切れるのか?」




それは、恐らく



「無理だと思います。あいつにとって姉ちゃんが特別だったことは俺が知ってますから…」




「どういうことだ?」
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