ハナミズキ
「萌梨と同じ要件だった」


そう言うといつの間にか戻ってきていた萌梨がえっ!て感じの目で見てきた



「颯馬くんもお義姉さんの資料のお願い?」


「ああ、兄貴に姉貴の資料を貰おうと思ってな。まさか萌梨も同じ要件だったとは驚いたけどな」



「………ちょっと待て」


また宮水かよ



「なんだよ?」



「藍澤の兄貴がなんで藍澤の姉貴の資料持ってんだよ」




なんでってそんなの決まってんだろ



「姉貴の担当医が兄貴だったから。それしかないだろ」
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