あたし、死んだの?
「紀嘉…。」




そこには、涙で顔がぐしゃぐしゃに濡れた、お母さんがいた。





なにこれ?




そこは、黒い服を着た人がたくさんいて、あたしは皆を上から見渡している状態。





そしてお坊様がお経みたいなのを唱えてる。







お葬式?…でも…誰の?




お母さんのお友達?
おばあちゃん?
おじいちゃん?



なんで泣いてるの?
とりあえず、話し掛けてみよう。



「お母さん、これ、誰のお葬式?」






あれ?聞こえなかったかな?




「お母さん、お母さん?」





どうしてなの?



怒ってたり?






あたしは不思議に思いながらも、待つことにした。
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