かふぇには危険がいっぱい

ドアを開けるとそれはそれはコーヒー豆の良い香り漂っていた。
｢いらっしゃいませ、お二人様でしょうか？｣
と、優しい可愛らしい声が聞こえ振り返ると私より少し背の低い長髪の女の子がいた。
｢ご注文がお決まりでしたら声をお掛け下さい。｣
｢私は、特製コーヒーにするわね。アリサは？｣
｢ホットミルク！｣
｢それじゃあ呼ぶわね、すみませーん！｣
さっきの女の子がこちらへ注文を受けに来た。
髪が揺れるだけでコーヒーの良い香りがして、私は釘付けになっていた。
｢お待たせしました、当店自慢のコーヒーとホットミルクです。ごゆっくりしていって下さい。｣
にこやかにそう言うと少女は仕事へと戻った。
30分くらい休んで
｢そろそろ行きましょうか。もう少しで新しい家へ着くわよ。｣
｢うん、それじゃあ行こう！｣
｢｢ごちそうさまでした。｣｣
そう言って店から出て歩く。