不器用恋愛



するとピタッと頬に冷たな感触が触れる。

思わずその冷たさに驚き、肩を震わせる。


何事かと思ったら、私の頬に彼の手の甲が当てられていた。



「熱い、熱あるんじゃないの?」


「な、ないよ!これは、なんか今日いつもより気温高いからじゃないかな?」



必死に取り繕ってその場を凌ごうとする。


やめてほしい、そんなことされたら隠そうにも隠せなくなるじゃん。


それにとてつもなく、心臓に悪い。



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