【完】はじまりの一歩
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「・・・・・・それでね、猫が僕をここまで連れてきてくれたんだ!」
「るぅはすごくいい冒険をしたんだな。」
父さんが僕の頭を撫でる。
「うん!」
「ズルイ、すぅも行きたかったー。」
「そんなこと言われても・・・」
「「ハハハ」」
『もう大丈夫だね。』
(はっ)
どこからか声がした。
「どうしたの、るぅ?」
「ううん、なんでもない。」
あれは、夢だったんじゃないかって、
謎に思うときがある。
でも、夢だったってかまわない。
僕はもう迷わないから。
いつの間にか雨はやんでいる。
―― 見上げた空は、とても澄んでいた。