所長による小動物系女子の捕獲計画
今朝もすべて済ませて、コーヒーを持って自席に行くと、イスの上に小さな紙袋が隠すようにそっと置かれている事に気付いた。
「なんだろ?」
持ち上げてみると、外側に黄色の付箋。
『おにぎり、ありがとう。打ち合わせの時間変更も助かったよ。お言葉に甘えて今日は昼前に出勤します。これはいつものお礼』
仕事をしただけだから、お礼なんていらないのに。そう思いながらも自然と顔は笑顔になる。
でも、紙袋を覗き込んだ私はぷっと吹き出してしまった。
「お礼ってこれー?」
中に入っているのは先日クライアントからもらった手土産のクッキー。みんなのオヤツにしていたそれが無造作に数枚、放り込まれている。
「ふふっ。もぅ、ただの流用じゃないですか」
笑いながら、一枚取り出して口に入れる。こうばしいバターの香りと軽い甘さが心も軽くしてくれる。
こういうの、いいな。肩の力が抜けた、でもちゃんと「ありがとう」を忘れない感じ。
仕事関係なく、多分こういうのが私にとって心地よい人との距離だ。
「なんだろ?」
持ち上げてみると、外側に黄色の付箋。
『おにぎり、ありがとう。打ち合わせの時間変更も助かったよ。お言葉に甘えて今日は昼前に出勤します。これはいつものお礼』
仕事をしただけだから、お礼なんていらないのに。そう思いながらも自然と顔は笑顔になる。
でも、紙袋を覗き込んだ私はぷっと吹き出してしまった。
「お礼ってこれー?」
中に入っているのは先日クライアントからもらった手土産のクッキー。みんなのオヤツにしていたそれが無造作に数枚、放り込まれている。
「ふふっ。もぅ、ただの流用じゃないですか」
笑いながら、一枚取り出して口に入れる。こうばしいバターの香りと軽い甘さが心も軽くしてくれる。
こういうの、いいな。肩の力が抜けた、でもちゃんと「ありがとう」を忘れない感じ。
仕事関係なく、多分こういうのが私にとって心地よい人との距離だ。