所長による小動物系女子の捕獲計画
起き抜け特有のちょっと掠れた声と無精髭がおどろくくらいにセクシーで、腰が抜けた。
「あ、お、おはよ、ござ‥‥‥すいませんっ!」
抱きしめられたまま、可能な限り頭を下げたらキャミソール姿の自分の体が目に入って、悲鳴をあげたくなる。
なに?私、昨日、どうした?
そのままの姿勢で必死に記憶を手繰り寄せるけど、多和田さんと二人で入ったバーで途絶えている。きっと寝ちゃったんだ。
気を付けていたつもりだったけど、突然の染谷さんの暴露話とそれでショックを受けた多和田さんに意識がいきすぎていたんだろう。染谷さんに勧められるままビールを沢山飲んだ後にギムレット二杯なんて、明らかにリミットオーバーだ。
いやいや、問題はそこじゃない。その後どうなったかと、今どういう状態か、だ。
何かあったなら忘れてるって言うのは失礼なんじゃないか?とは思うけど、背に腹は変えられない。意を決して顔を上げたら、多和田さんが爆笑した。
「はーっはっはっ!名切元さん、面白すぎだ。何悩んでるのか丸わかりで、可笑しいし、可愛いし」
「あ、お、おはよ、ござ‥‥‥すいませんっ!」
抱きしめられたまま、可能な限り頭を下げたらキャミソール姿の自分の体が目に入って、悲鳴をあげたくなる。
なに?私、昨日、どうした?
そのままの姿勢で必死に記憶を手繰り寄せるけど、多和田さんと二人で入ったバーで途絶えている。きっと寝ちゃったんだ。
気を付けていたつもりだったけど、突然の染谷さんの暴露話とそれでショックを受けた多和田さんに意識がいきすぎていたんだろう。染谷さんに勧められるままビールを沢山飲んだ後にギムレット二杯なんて、明らかにリミットオーバーだ。
いやいや、問題はそこじゃない。その後どうなったかと、今どういう状態か、だ。
何かあったなら忘れてるって言うのは失礼なんじゃないか?とは思うけど、背に腹は変えられない。意を決して顔を上げたら、多和田さんが爆笑した。
「はーっはっはっ!名切元さん、面白すぎだ。何悩んでるのか丸わかりで、可笑しいし、可愛いし」